産経新聞 中川晶の生き方セラピー 第27回 平成16年10月9日掲載「息子宅に許可なく泊まると激怒する嫁」

 相談3

新潟県 無職男性(65)

「息子の嫁(33)とその母親の所業に辟易し、私たち夫婦の生き方、考え方が全面的に否定されたようで陰々滅滅の日々を過ごしております。

二人目の孫の出産のため実家に里帰りしていた嫁が、自分の許可なく、私たち夫婦が息子宅に無断で1泊したことに激怒し、母親といっしょになって予想もしなかったことを言い出して険悪な関係になっています。

息子たちは今春、築二十年の中古住宅に引っ越しました。汚れや傷みが激しく、しかし息子は忙しく、嫁は妊娠中でしたので、私が手弁当で片道四十キロの道を日帰りで通い、物干し竿の取り付け、ふすまの張替え、孫の転落防止の柵の取り付けなどをしてきました。嫁が「自分のいる間はペンキ塗りやカビ落しのにおいがいやだから、留守の間に作業してほしい」といっていたため、嫁の里帰り中にペンキ塗りやカビ落しのために出かけました。当日は一生懸命作業したものの、夕方になってもおわらず、折からの集中豪雨で帰ることもできず、息子にも「とまったほうがいい」といわれ、1泊したのです。

先日、里帰り中の嫁の家に妻が電話したところ、嫁の母親がでてきて「娘も甘くみられたものですね、悔しいと泣きっぱなしです」「いくらお義父さん、お義母さんでもさわってほしくないものもあります。内緒でとまることもないでしょう」などと予想もしなかったことをいいます。私たちはいわれなき言葉にあきれるやら憤慨するやら。息子に電話したところ、息子は嫁の家に行き、様子をみてきてくれたのですが、大丈夫だといいます。それでも私は、血縁関係になった家同士に溝ができては息子夫婦に影響がでる、誤解といておかなくては、と考え、嫁の父親に電話し、みんなで話をすることにしました。しかし、相変わらず嫁と母は言いたい放題。

結局、私は席を立ち、「去るものは追わず、来るものは拒まず」と言い残し、退去しました。われわれこそ甘くみられたものです。心当たりのないこのような事態、どう軌道修正したらいいものか指針をご教示いただきたくぞんじます。」

 

★原文はものすごく長い手紙でした★

 

 

■回答

 ははあ、これまたもの凄い内容の相談ですなあ。息子の家に嫁のいない間に泊まったら、嫁とその母親が嫁ぎ先の父母にイチャモンつけてくるなんて・・世の中変わったもんです。これは「嫁虐め」の逆バージョン「義父虐め」ちゅうことになるんでしょうかね、それも嫁の母がグルですってこりゃタチが悪い・・でもね、これお舅さんからの訴えなので向こうには向こうの言い分があるのかも・・

 というのは、ご相談の内容はあまりにも悪質過ぎて、もし他の理由もなくこのようなことを常習的に行ってる母娘だとすれば、そんなものはあなた縁切りしかないですよ。

 さて、それではどんな理由が考えられるかというと、こちらが親切でやってることが向こうには通じてない、どころか迷惑と感じてしまっている可能性が考えられます。こちらとしては息子の家ですから、我が家以上に力が入ってしまいますよね。で、ついつい「こうした方がいい、ああした方がいい」と口出ししてお嫁さんに嫌われる羽目に・・・いやいや、ぼくはこのお嫁さんの味方じゃありませんよ。ただね、あなたは血縁関係になった家同士なのだからみんな仲良くとおっしゃいますが、生物学的な血縁関係にお嫁さんは含まれません。お嫁さんは基本的に他人なんです。だから、息子の家は他人の家と同じ扱いでなくてはなりません。わざわざ冷たい態度を取ることもありませんが、あっさりとした関係が大事です。息子夫婦が頼んできたときには、手助けしてもいいですがやり過ぎは禁物です。

 軌道修正についてお尋ねですが、あなたは話し合いの時、きっと憤然として「去るものは追わず、来るものは拒まず」とおっしゃったと思いますが、基本的にそれでよいのです。迎合することも決別することも必要ありません。自然の流れでよろしい。今は疎遠かもしれませんが、なーにきっとまた困って泣きついてきますって・・その時は笑顔でね。