![]() |
|||||||||||||
|
産経新聞 中川晶の生き方セラピー 第30回 平成16年11月6日掲載「健康オタクの妻に悲鳴」 |
||
|
相談3 静岡県 会社員(42)
「妻は健康オタクで、体にいいと思ったものは次から次にぼくに食べさせようとします。乾燥大豆の酢漬け(酢大豆)、これはこの世にこんなまずいものがあるのかというほどまずかったです。それから根昆布も飲まされました。リンゴダイエットもさせられました。現在は朝に抹茶青汁をコップ一杯、寝る前には黒酢をぐい飲み一杯、飲まされています。今日は食事はいらないよ、といっても、黒酢だけはおいてあります。しかし妻の進める健康食品の類はどれもこれもまずいので、私はとにかくやめてもらいたいのです。しかし妻は『あなたの体のため』といって、真剣です。確かに気持ちはうれしいのですが、やめてもらう方法はないでしょうか。ちなみに、私は肥満気味で高脂血症で高血圧気味です
回答 健康オタクですか、あれは一種の病気ですかなあ。年齢・性差関係なしに発症します。健康のためなら死んでもいいという重症型から、テレビで新手の健康食品が紹介されるたびに次々節操なく宗旨替えする能天気な軽症型まで様々です。 それにしても最近の健康ブームってまるで感染力の強い伝染病か中世の魔女狩りの様相を呈してませんか。検査でちょっとでも異常値が見つかるともう大変、医者が「ま、これくらいなら様子みましょか」と言ってるのに、やれジョギングだスポーツジムだサプリだと、もう矢継ぎ早。その結果ジョギングのやりすぎでアキレス腱痛めたり、サプリの取りすぎでビタミン過剰症になってたりします。過ぎたるは及ばざるごとし・・というではありませんか。 ま、確かに健康は大事なんですけどね。完璧な健康をめざすとノイローゼになります。だってどだい完璧な健康なんて達成出来ないんです。アメリカのアンドルー・ワイル博士が良い本を書いてます『人はなぜ治るのか』(日本教文社)。これ、奥さんにおすすめです。
さて、どうするか。まず、何か奥さんの嫌いな食品を捜してください。次に健康関係の本かインターネットでその食品の効能を徹底的に調べましょう。食品になっているくらいだから必ず効能は何かあります。そして、毎日奥さんに「これは身体にいいんだよ」とプレゼントしてみるってのはどうですかねえ?向こうが嫌な顔をしたらすかさず、その食品の効能を蕩々と説明してあげてください。「きみの健康が第一だからねえ」と優しく微笑みながらね。間違っても復習戦だなんて口が裂けても言わないように・・うまくいけば、こちらの苦しみを理解してくれるかも・・それで駄目なら、逆療法しかないですねえ。あなた自身が黒酢や酢大豆なんかの効能を積極的に調べて奥さん以上の健康オタクになってしまうことです。 ぼくの場合、ウコンの錠剤飲まされているうちにウコン好きになっちゃいました。 |
||