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産経新聞 中川晶の生き方セラピー 第30回 平成16年11月27日掲載「非現実的なことで不安に」 |
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(相談1) 「ある時から、集団検診の採血の際、他人に使用した注射針で採血されたのではない か、という不安がよぎるようになりました。新品の注射針であることを確認しなけれ ば不安でしかたありませんでした。しかし、こういうことはプロに任せてしまおう、 と自分に言い聞かせ、なんとか乗り切ることができました。しかし今度は、理容院で くしから頭皮が傷つき、そこからエイズが感染するのではないかと不安で、散髪に行 くのも躊躇しています。いろいろと関係者に話を聞くから余計に不安が増幅している ようです。心の持ち方をご指導ください。」 大阪府 六十八歳 自営業男性
■回答 あなたは外を歩くときいつも、上を見て歩きますか?ひょっとして工事中のビルからコンクリートのかけらが落ちてくるかもしれませんし、隕石はあなたの頭を直撃してくるかもしれません・・え?そんな確率の低いことは考えないし、それより上ばかり見てたら交通事故に会う危険性が高いってですか。確かに、確かに・・そうですよね。それでは何故、集団健診のときに「コレステロールが高いのでは」「血糖値が高かったら困るなあ」という起こる確率のに高いことは無視して、他人の使用した注射針を使い回されたのではという確率の低い事柄に注意が向いてしまうのでしょう。エイズの件も同様で、エイズウィルスなんてのは感染力の弱いウィルスですから、理容院の櫛で感染する確率は隕石があなたの頭を直撃するようなもんです。(ちょっと言い過ぎかな?) 理屈ではないとおっしゃる?うむ、確かにあれは理屈ではないですなあ。強迫神経症の患者さんの中には100回手を洗わないと綺麗になった気がしないという人がいます。99回ではだめで100回なんです。ちなみに101回は多すぎるのだそうです。(100回でも十分多いんですけどねえ)これは理屈ではないですね。本人も困っておられます。あれはなんでしょうねえ。理屈でないとすれば一種の感覚でしょうか? でもね、感覚は何度も理屈をこねてると変化しますよ。無理に止めようとするとよけい気になるものです。ぼくもね、子供の頃オシッコが近くて寝床に入るとトイレに行きたくなりました。ある日、親父が「お前、よくトイレ行くなあ」と言われたので我慢しようとすると、よけいトイレの回数が増えたのを覚えてます。こんなときは屁理屈をこねまくるのがいいようです。ぼくは寝る前に水をガブガブ飲むことにしました。水を大量に飲むのだからオシッコがよく出るのは当たり前でしょ。そしたら、安心してトイレ行けますもんね。そう思っていると逆にトイレに行く回数が減りましたよ。(ま、変な方法ではありますけど・・) |
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