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相談1 小学一年生の娘が一人います。 二人目不妊で、人工授精11回、体外授精3回をしました。体外受精の2回目と3回目で陽性反応が出たものの、初期流産してしまいました。 次にチャレンジしたらできるかも、と思う反面、高齢出産に不安を感じ、もし妊娠しても羊水検査を受けて染色体異常なら中絶を考えている恐ろしい自分に、もう体外受精はしないと決めました。でももう少しで手が届くのに、あきらめた自分の弱さに、あかちゃんを見るたび、涙がでます。
京都市 主婦(35)
■回答 人工授精や羊水診断という技術がなかったら、あなたも悩まなかったのにね。医学の進歩ってほんとに両刃の剣なんです。技術的に出来ることと、やってはいけないことの区別というのが医学では難しいんです。例えばクローン人間を作ることは、臓器のスペアを作るという観点からみたら理想的ですが、クローン人間も人間だから殺して臓器を取り出すことは、殺人を含むので倫理的に悪だということは自明です。でも人工受精は、夫婦二人だけの問題なのだから、他人の口出しすることじゃないという人もあれば、自然に反することはいっさい駄目という立場の人もいます。でもおっしゃるように、羊水診断など出生前診断で染色体異常が分かったら、中絶が当たり前という社会はちょっと怖いですよね。でも一体いつから胎児は人間なのでしょうか?カトリックでは受精直後から受精卵は人間だというし、ある人は痛みを感じるようになる時が人間になる時だといいます。中絶に関しては母体外生存可能性で決めようというのが一般的ですが、つまり早産しても生きていけるかどうかを目安とすると言います。ところがこれも国によって異なっています。日本では22週ですがイギリスでは28週、フランスでは10週と 国によって見解が違います。 赤ちゃんは欲しい、でも普通でなかったら中絶というのは当たり前にみえて実は怖い話なんです。「普通でない」というのが「人と違っている」という意味になれば、人と違うことばかりしているぼくみたいな人間は、きっと間引きされてしまうんだろうな。それは困る・・・
出生前診断で異常が見つかったら中絶という流れに何の疑問も持たない人が多いなかで、それは問題だとご自分で気づかれたあなたはきっと素敵な人だとぼくは思います。辛い決断でしたね。様々な決断があっていいと思いますが、あなたは決して弱くないと思いますよ。きっと娘さんもお母さん似の優しい子に育つでしょう。
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