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産経新聞 中川晶の生き方セラピー 第3回 平成16年4月10日掲載「父親になるのが怖い」 |
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■相談 結婚して三年、そろそろ子供が欲しいと思っていた矢先、妻が妊娠しました。嬉しい気持ちと同時に、父親になることへの恐れや金銭面など生活の不安が頭をよぎるようになりました。心配で不安でたまりません。どうか気持ちが良い方向に向かう回答をおねがいします。 大阪府 会社員男性(26歳) ■回答 あれま、微笑ましい・・なんて言うと相談者に怒られそうですが、あなたの若い生真面目さが文面から伝わってきてついつい和んでしまいました。いや失礼しました。子供が出来るというのは嬉しい反面、そもそも生活が成り立つのか不安になるのですね。 ぼくは今51歳です。これくらいの歳になりますと、人生の峠にやってきたというか、今まで来た道がよく見えるようになります。またこれから年老いて死んでいくのですが老い先も見えてきます。要するに見晴らしが良くなってきました。そんな峠からの視点で答えたいと思います。 若いうちは本当に何も持ってないように感じます。お金もないし、職場では上から怒られてばかりで自分の能力に自信を持てなくなったり、周りにはいつも気をつかわなくてはならずペコペコしなければならないし、妻にはそんな自分が申し訳なくてブザマで仕方なくて・・・そんな自分にお父さんなんて大役が果たせるのかしらとふと不安が走るのですよね。でも大丈夫、あなたはまだ気づいてないかもしれませんがあなたはすごい財産を持ってます。それは若さです(ちとキザでしたかな?) おっしゃるように子育てって大変です。子育てほどの大事業は人生で他にないでしょう。ノーテンキなぼくでも結構しんどかったですもの。でもね、若いと無謀なことに飛び込めるんです。そして何とかなるものです。 さてこれからお父さんになられるあなたへワンポイントアドバイスと参りましょう。第一に良い父親であろうと気張りすぎないこと。気張りすぎると考え方が硬化します。考え方を硬化させないためにはユーモアが大切です。チャップリンが面白いことを言ってます。 「他人がバナナの皮で滑って見事に転ぶと可笑しいが、自分が転ぶと痛みで笑えなくなる。でも視点を少し遠くにおいて自分の転ぶシーンを想像して笑えたら、それがユーモアです」いい言葉でしょ。あなたも存分に転んでください。きっと若いときしか存分に転べませんから。ぼくもよく転んで傷だらけですが生きてます・・・
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